リフォームや、家族の引っ越しなどにあたって和室の畳を張替え、取り換えをしようと考えている方も多いでしょう。取り換えの方法としては、劣化具合などで変わってきます。まだ年月も新しく、一部が傷んでしまっているような場合は「裏返」という。日焼けや汚れ、カビの付着など、畳床に塗ってある畳を裏返しにして新しい畳縁を取り付ける方法です。年月が経ってしまうと裏側も劣化してしまって裏返すことができないため、早めのメンテナンスをする時に行う方法です。擦り剝けてしまった、カビの付着がひどい、日焼け、など、5年くらいたつと現れる劣化の状態には「表替」という方法で畳表を新しいものに張替えをします。この二つの方法はほとんど一日で仕上がります。工場に運び入れ、作業を行ってからの取り付けになります。劣化がひどく畳が歪んでいる、きしむ、隙間がある、など歩行にも支障が出るくらいのときには「新畳」という方法で、土台の畳床も一緒に取り替える方法です、畳床が経年劣化によって腐ってしまったり、シロアリに食われてしまったり、畳床自体が使えなくなってしまった場合にはこのようにそっくり取り替えになります。もちろん状態を見て大丈夫な場合もあるので、相談をしてみましょう。この「新畳」の場合は、まずサイズを測ります。工場で作り始めて少し日にちがかかります。後日取り換えという流れになります。今までの畳は大体の業者さんは引き取り廃棄処分をしてくれるので、事前に依頼しておくと良いでしょう。貼り付け方法やデザイン、畳の種類、質など、畳屋さんによってあ使っているものが違うので事前に畳屋さんに聞いておくことも大事です。 

襖には、いろいろな種類があります。張替えを行う前に、自宅の襖は、どの種類の襖か確認してみましょう。まず代表的なのが、本襖と呼ばれる襖です。これは従来からあるもので、昔から伝統的に使われている襖です。木で作られた骨組みと枠組みを固定して作られているので、反りやねじれに対して強い耐久力を持っていることが特徴です。次に、戸襖と呼ばれる襖です。これは、仕切る部屋の片方が和室、もう片方は洋室の場合に利用されるもので、和室側のみ通常の紙が張られており、反対側は洋室に溶け込むように板張りか壁紙と同じものが張ってあるのが特徴です。その他に段ボール襖や発泡プラスチック襖など張替えが難しいものもあるため、張替えしたい襖が、どの種類なのか事前に調べておくとスムーズに作業が出来るでしょう。張替えにかかる時間は、ノリの乾燥を含めると、だいたい半日から一日かかります。作業の大まかな流れは、最初に襖の縁から引き手の順に取り外して、襖紙の寸法を測り、切ります。次に濃度が異なるノリを二種類用意します。ノリを用意したら襖紙を貼っていきます。中央から端へと段階を追って貼り付けます。貼り付けたら、半日から一日かけて襖を乾燥させます。乾燥の目安は、襖紙が、ピンと張っていたら乾燥出来ています。綺麗に乾いたら縁をはめて、引き手を取り付けて襖の張替えの完了です。最近では、DIYが流行ってますが、素人が襖を見栄え良く張替えるのはなかなか難しいです。少しでも不安があるならば、信頼出来る張替えのプロにお願いすると良いでしょう。 

障子というと破れやすいのが気になりますね。また、長く使っていると経年劣化により日焼けや変色といったものも気になってきます。障子の張り替えは、流れとポイントさえ押さえれば誰でも簡単にできるので、気軽にやってみるのはいかがでしょうか。まずは障子紙を選びから始めましょう。貼り方も糊・アイロン・両面テープなど障子紙によって異なります。また、紙質にも採光性・通気性・耐久性といった違いもあるので、それらを比較しながらぴったりの障子紙を選びましょう。養生などの準備ができたら、古い障子紙を剥がしていきます。桟に剥がし剤が浸透するようにたっぷり塗り、5分ほど放置しましょう。その後少しずつ障子紙を剥がします。剥がし剤がない場合、濡らしたタオルなどでも代用できます。古い障子紙を剥がせたら、桟をきれいに拭き上げて、陰干しをしましょう。貼り付けの際、桟が濡れていると糊が付きづらくなる、シミの原因になるといったことがあります。桟が十分に乾いたら、障子紙を桟に仮止めしましょう。桟を平らな所に置き、障子紙の位置を調整しつつテープで一箇所止めておきます。続けて障子紙を半分広げ、障子紙と障子が平行か、ズレがないか確認できたら、もう二箇所ほど仮止めしておきましょう。次に桟に糊を塗ります。外枠にはやや多めに、中の枠には少なめに糊を塗るのがポイントです。塗り忘れがないか確認したら、障子紙のロールを少しずつ転がしていきます。そして、桟の上を軽く押して障子紙を貼り付けます。余分な障子紙は一度大まかに切り、後から定規などを当てて丁寧に切り落としましょう。最後に陰干しで糊を完全に乾かしましょう。しわやたるみが気になれば、霧吹きをしてから乾燥させることでピンと張った状態になります。張り替えの流れは貼り方以外は大きな違いはありません。張り替えの目安は3～5年とされています。その都度行うのが面倒という方は、プロの業者に依頼してもいいかもしれません。業者ならば手早く丁寧に安心して張替えを済ませることができますね。これらのポイントに気をつけながら、スムーズに張替えを完了させましょう。 

畳、襖、障子の張替えを考えた時、どういった業者に依頼すれば良いのでしょうか？どれくらいの料金がかかるのか、どういった対応を行うのかなど多くの心配がある方もみえるかと思います。そこで価格・対応・サービスなど業者を選ぶ際に知っておきたいポイントを押さえて、気持ちよく張替えを終わらせましょう。最初に気になるのは値段ではないでしょうか。出来うるものなら安価、低価格で依頼したいですよね。張替えの料金は、ある程度の相場は決まっていますが、一概に何円とはなかなか言えません。商品の品質や張替えの対応（畳であれば裏返し、表替え、新調など）で料金は変わってきます。そこで業者が商品や対応の説明をしっかり行い、最適な方法を提案してくれるかということを確認してみましょう。加えて、無料見積もりの利用をおすすめいたします。優良業者であれば、見積もりの詳細まで説明を行ってくれるので、追加料金の発生もありません。あわせて、業者の対応が親身であるかも見ておきましょう。こちらの相談や質問に対して、丁寧・的確・誠実に対応してもらえれば安心して張替えを検討できます。また、業者の技術・知識力も大切ですね。例えば、畳であれば『畳製作技能士』という資格もあるので問い合わせ時に作業員がそういった資格を持っているか確認しておきたいものです。他にもチェックしておきたいポイントがいくつかあります。商品の取り扱いが多い業者であれば、商品の価格や品質といった選択肢が増えて、商品選びがしやすくなります。また、小さなことですが、作業前の家具の移動、畳の拭き取りといったサービスを利用できると助かりますね。もし張替えでお悩みの際は、まずは気軽な問い合わせをおすすめいたします。安心できる業者であれば、小さな質問や相談からでも受け付けています。いきなりの問い合わせは不安という方は、業者によってはweb（LINE、メールなど）見積もり、相談も行っています。これらの知っておきたいポイントに気をつけつつ、満足のいく張替えにしたいですね。 

畳・襖・障子には部屋を落ち着いた空間にするための特長が多くあります。畳の素材であるイグサはスポンジのようになっており、湿気を吸収・放出する調湿効果や空気をきれいにするフィルターのような働きもしてくれます。襖には保温・調湿の働きがあります。襖の内部にある空気の層が温度を保ち、襖に貼られる和紙が吸湿するため、押し入れなどのカビ防止にもつながります。障子には優れた調光性があります。使用する和紙によって光の透過率も変えられますし、和紙には光を拡散する効果があるため、部屋全体を均一に明るくすることが可能です。このような畳・襖・障子の優れた機能を意識して、過ごしやすい部屋作りをしていきたいですね。 

畳・襖・障子は普段からお手入れしていても、残念ながら経年劣化は避けられません。そこで、張り替える目安についても知っておきたいですね。畳は傷、きしみ、日焼けなどの症状がみられるようになります。そのため、3～5年で裏返し、5～7年で表替え、10年で畳替え（新調）を検討してみてください。襖は破れ以外にも、変色やシワなどの症状がわかりやすいですが、7～10年ほど襖の張替えを行っていない場合は張替えをおすすめいたします。障子は紫外線や湿気により徐々に劣化が進むため、特に破れや汚れがなくても5年ごとには張替えをしたいですね。見た目が悪くなくても経年劣化は思わぬところで進んでいるものです。張替えを検討中、張替えについて相談したいといった際は、お気軽にご連絡ください。

畳や襖、障子を交換する事になった場合、業者に依頼したら一体いくらになるのか、事前に把握しておきたいものですよね。なるべく安く丁寧な業者を選んで、安心して作業を依頼したいところです。平均的な金額で比較していくと、畳の交換は安いもので1帖あたり2700円から可能で5年から10年が交換時期です。襖の耐久性はおおよそ5年程で、紙が日焼けしてきたら交換のタイミングとなり、1面で約2000円から交換することが出来ます。障子の交換は、日焼けした木部が劣化してきたら交換の時期となり、費用は1帖あたり1800円程です。素材によってはさらに高額な物もありますが、快適な生活を送るために、予算に合ったリフォームを検討してみては如何でしょうか。